2月17日。夕餉の時間。 学校の帰り道、僕は街でクラスメートの女子とすれ違った。 僕よりちょっと背が高いくらいで、すらりとした体格の女の子だった。 その子は私服だったのでどこの学校の子かはわからなかったが、長い黒髪とモデルみたいに整った目鼻立ちから、たぶん美人に分類されるであろう子だったと思う。 ただ、すれ違った瞬間に彼女から嫌な感じがした。