キrあ、その_zzs身
2月20日。まだ春休みが開けてから、一週間も経っていない。 そのせいか、校門の前は下校する生徒たちの姿ばっかりだ。 時刻は午後四時になったばかり、というコトである。 ―――まいったな。これじゃ桜通りを回っていても意味ないし。 さてどうしたものか、と思案した時。 先輩さんの姿はないか、と三階にある三年の教室へ足を伸ばした時。 凛、とした誰かの声が耳に届いた。 声は校庭のほうから聞こえてくる。 ―――