2月23日。クリスマス休暇が明けて、学校に戻ってから数日経ったある日のこと。 朝起きて、朝ごはんを食べて、今は登校の時間。 玄関の扉を開けたら──、 雪国だった。 いや……ここ、イギリスだけど。 正確に言うとホワイトチャペル地区という地域らしい。いつも通る道が石畳で舗装されていたのは知っていたけど……。 この景色はすごい。物語の中に入り込んでしまったかのような……幻想的とさえ言える雰囲気を醸し出していた。